コロナ消毒マニュアル
新型コロナ感染症(COVID‑19)感染者が使用した部屋の消毒手順をまとめています。
使用する消毒液などは入手可能なものを使用しています。
消毒を行うのに特別な資格などは必要ありません。
厚生労働省の新型コロナウイルスの消毒・除菌方法についてに準拠しています。
⒈入室
- ドアの外でマスク等の装備をする。(靴、靴カバーはまだ着用しない。)
- ドアノブを消毒液で拭いてから入室する。
防護服
自分自身を守るために
⒉薬剤準備
- 玄関のスペースを消毒し、荷物置き場用のスペースを作る。
- 荷物置き場に荷物を置いて、消毒作業用品を出しておく。ゴミ袋は開けておき直ぐに捨てれるようにしておく。(自分用の消毒も用意する。)
- 消毒除菌剤は各希釈度の物を用意してスプレーガンに入れてわかりやすく置いておく。
- 防護服を着用する。つなぎ目はマスキングテープでふさぐ。ゴーグルと手袋着用する
3.消毒液
- 消毒液は、アルコール、次亜塩素酸ナトリウム、界面活性剤を用いる。主として用いる薬剤は次亜塩素酸ナトリウムあるいは界面活性剤であり、依頼者の選択による。
- アルコールは純度60%から95%のものを用いる。純度100%のものは、塗布後すぐに蒸発してしまい、消毒効果がなくなるため使用しない。空間噴霧は火災の危険があるため行わない。
- 次亜塩素酸ナトリウム(商品名 ハイター)は、メーカーの指定通り希釈して使用する。水1リットルにつき10ml(キャップ0.4杯)ハイターの説明書はこちら
対象物に噴霧後、20秒放置。消毒液で濡れたまま20秒しないと、ウイルスは不活化しない。20秒以上経過したのち、水拭きする。水拭きしないとにおいが残る。一方向に吹く必要があるといわれるが、濡れた状態を20秒保てれば拭き方に制限はない。注意事項
- 塩素に過敏な方は、使用を控えてください。
- 飲み込んだり、吸い込んだりしないよう注意してください。
- 酸性のものと混ぜると塩素ガスが発生して危険です。
- 「次亜塩素酸水」とは違います。「次亜塩素酸ナトリウム」を水で薄めただけでは、「次亜塩素酸水」にはなりません。
- 金属製のものに次亜塩素酸ナトリウムを使用すると、腐食する可能性があるので注意してください。
- 界面活性剤(商品名 LOC)はメーカーの指定通り(10倍)希釈して使用する。専用ボトルに希釈目盛りがあるのでそれに従う。LOCの説明書はこちら
消毒対象物にスプレーして、拭いて伸ばし、濡れた状態で自然乾燥させる。しばらくは濡れた状態を作ることが、ウイルスを不活化する時間となる。においは特にないので、改めての水拭きは不要である。濡れた状態を20秒保てれば拭き方に制限はない。使用する界面活性剤
有効な界面活性剤を含有するものとして事業者から申告された製品リスト
- L.O.C.ハウスクリーナー 住宅家具用洗剤 ポリオキシエチレンアルキルエーテル アルキルアミンオキシド 日本アムウエイ
- ディッシュドロップ キッチンクリーナー 食器野菜用洗剤 アルキルグリコシド アルキルアミンオキシド 日本アムウエイ
これ以外の界面活性剤は、水拭きを行わないと、あとで変色する場合がある。
4.消毒作業
- 防護服、マスク、ゴーグル、手袋、靴を履いて靴カバーをして部屋に入る。
- 防護服は密閉されており、熱がこもるので、暑くなりやすいので、ゆっくりとした動作を心掛ける
- エアコンのフィルターを外してお風呂を借りてフィルターを洗う。そのあと乾かす。(エアコン内部洗浄は有償オプション)
- お風呂場の除菌作業として、ボイラーの最高温度にして、お湯で流す。その後スポンジ等で水をきってお風呂場の除菌を終わらせる。
- ベランダの出入り口の手の触れる所を拭く。外側も拭く。ガラスを見て手形が有ればそこも拭く。
- パソコン、TV、リモコン、スイッチ等人の触る物を消毒する。(アルコールで拭くと文字が消える場合がある)
- 物がごちゃごちゃ置いてある所は消毒液を噴霧。(空間噴霧とならないように注意する)
- 机の上等消毒液を掛けて拭く。
- キッチンの流しは、野菜も洗える界面活性剤で洗浄して除菌する。換気扇に消毒液を噴霧する。冷蔵庫の扉、扉の周り扉の内側を消毒液拭く。冷蔵庫の表面も消毒液で拭く。
- トイレの扉、トイレの中の手や肌が触れる所、便座は消毒液で拭く。ドアノブ、扉の表面を消毒液で拭く。
- 靴、靴箱は消毒液を噴霧する。
- 床は薬剤を噴霧し、乾式のクイックルワイパーで拭く。
- 壁はスイッチ回りなど手の触れる場所に限定して消毒。水拭きできない場合は噴霧だけ
- 自分達の荷物置き場まで床を消毒しながら帰ってくる。
- 扉の内側ドアノブ等消毒液で拭く。
5.片付け
- 消毒、除菌作業で使用したタオルや消毒液等をしまい後片付けをする。
- 防護服等装備を裏に脱いでゴミ袋に入れる。
- 消毒、除菌完了。
6.完了手続き
- 消毒除菌済み証明シールを発行する。
7.退出
- 消毒除菌作業用品をカートにしまい、自分用の消毒液とタオル1枚を出しておく。
- ドアノブを消毒液で拭きながら開け、退室する。
リネン、衣類など繊維製品の消毒
熱水による洗濯、あるいは熱風による乾燥を行う。通常のコインランドリーの乾燥機で、100度加熱乾燥される。
運搬にはビニル袋に入れるなど梱包を行う。
エアコン洗浄消毒(有償オプション)
フィルターのみは界面活性剤での洗浄。本体内部は、界面活性剤での洗浄を行う。次亜塩素酸ナトリウム、アルコールは内部腐食を起こすので使用しない。
空気のウイルス除去
換気を行うか、ウイルスを除去する空気清浄機を設置する。
作業の急所
- 作業者以外は部屋にいないようにする。
- 自分自身がコロナにかからない。
- 作業中、全ての消毒除菌が終わるまで目と口には触らない。
- 自分自身もさわれなくなるので、自分用のアルコールスプレーを用意しゴミ袋もすぐ捨てれる様に準備しておく。
- 全ての消毒は消毒液で濡れている状態が20秒以上であることを意識してで行う。次亜塩素酸ナトリウムは水拭きまでの時間。アルコール、界面活性剤は自然乾燥までの時間。
- 次亜塩素酸水を塗ってから水で2度拭き。界面活性剤とアルコールは拭いた後自然乾燥。
- 細かいところふき取りが困難なところは消毒液を噴霧する。
- フィルターは必ず洗う。
- 換気扇は消毒液を噴霧をする。